1984-05-17 第101回国会 衆議院 農林水産委員会 第17号
○大塩政府委員 お答えいたします。 環境庁といたしましては、現在の知見では最も有害であると言われておりますダイオキシンの環境汚染問題については非常に重大な関心を持っているわけでございまして、この点につきましては、私どももこういった問題に取り組む体制についても検討しているわけでございますが、今回の2・4・5Tによる環境汚染問題につきましては、現在のところ、林野庁初め関係機関におきまして、廃棄処理されました
○大塩政府委員 お答えいたします。 環境庁といたしましては、現在の知見では最も有害であると言われておりますダイオキシンの環境汚染問題については非常に重大な関心を持っているわけでございまして、この点につきましては、私どももこういった問題に取り組む体制についても検討しているわけでございますが、今回の2・4・5Tによる環境汚染問題につきましては、現在のところ、林野庁初め関係機関におきまして、廃棄処理されました
○大塩政府委員 お答えいたします。 ダイオキシン問題は、先ほど来お話ございましたように、枯葉剤として使用されているということのほか、イタリアあるいはアメリカにおきまして事故あるいは廃棄物の不適切な処理等によりまして重大な健康障害を生じているという実例がございます。幸い我が国におきましては現在のところそういった被害実例はございませんが、最近さまざまな形でダイオキシンが環境を汚染しているのではないかという
○政府委員(大塩敏樹君) お答えいたします。 先ほど来お話のBODと申しますのは酸素の消費量を示すものでございます。過マンガン酸カリウム消費量と申しますのは、酸化剤でございまして、この薬品の消費量をppmであらわしたのが過マンガン酸カリウムの消費量でございます。CODは消費された過マンガン酸カリウム消費量を酸素に換算したものでございます。したがいまして、CODと申します場合は、その酸化剤の種類によりまして
○大塩説明員 お答えいたします。 ただいまお話しございましたように、水質汚濁防止法が施行された当時につきましては、工場、事業場等の規制によりまして、公共用水域の水質保全を図るということで、工場、事業場が汚濁の主体であったということは事実でございますが、その後工場、事業場の方の改善措置が進みまして、その負荷の割合が低下しているということにつきましては、私どももその成果を評価しているわけでございます。
○大塩説明員 お答えいたします。 規制の面から申し上げますと、現在、水質汚濁防止法の規制基準が特定施設については設けられているわけでございますが、その対策では必ずしも十分ではないということで、計画面につきましては、下水道の整備であるとか、あるいは屎尿処理施設の整備あるいはしゅんせつの実施などを盛り込んだ計画を立て、それとあわせまして、水質汚濁防止法では規制対象になっていない施設を、この湖沼法案の中
○大塩説明員 お答えいたします。 湖沼法におきましては、湖沼の水質保全に関する基本方針を示しまして、これに基づいて知事が計画を立て、その計画を達成するために規制の措置を導入するということで、総合的、計画的に湖沼の水質保全対策を進めようというのがこの法案のねらいでございます。 ただいまお話しございましたのは、湖沼によって水質汚濁の原因はさまざまでございます。たとえば農林業関係あるいは工場、事業場関係
○大塩説明員 お答えいたします。 湖沼はそれぞれの地域特性がございますので、具体的な対策につきましては知事さんがお立てになるという基本的な考え方で、国がそれを全面的に支援するという形の法律の制度の仕組みをつくりまして、現在関係省庁と鋭意調整中でございまして、まとまり次第今国会にその湖沼環境保全のための特別措置法案として提案したいということでございます。
○大塩説明員 お答えいたします。 わが国の湖沼のうち、環境基準を達成しているものは全体の四割程度にすぎないということから、湖沼の水質の悪化が最近特に問題になっているわけでございます。その中でも先ほどお示しになりましたように富栄養化、すなわち栄養源が湖の中に入りますと、土が肥えると同じような現象で水が肥えてまいりまして、そこでプランクトンなどの生物が繁茂いたしまして、それが水道水源の悪臭であるとかろ
○大塩説明員 お答えいたします。 ただいまお示しの湖沼水辺の環境保全につきましては、審議会でもまた審議会の部会の下に設けました専門委員会におきましても多くの議論がございまして、答申におきましては、そういった問題を十分検討するようにという答申がなされているわけでございます。 現在そういった残されている自然と申しますのを保全するための制度といたしましては、自然環境保全法、自然公園法あるいは都市緑地保全法
○大塩説明員 お答えいたします。 〔村岡委員長代理退席、委員長着席〕 現在私ども、先般中央公害対策審議会から答申されました「湖沼環境保全のための制度のあり方について」に基づきまして法案の作業を行っておる段階でございますので、具体的なお話は申し上げることができないわけでございますが、たとえば先ほど申し上げましたように総量規制の導入であるとかあるいは許可制の導入であるとか、排水基準になじまない
○大塩説明員 お答えいたします。 琵琶湖の富栄養化を防止するため、滋賀県では上場、事業場に対する燐、窒素の規制とともに、燐を含む家庭用合成洗剤の販売、使用禁止を盛り込んだ富栄養化防止のための総合的な措置を条例で講じたということにつきましては、琵琶湖の水質保全のためにきわめて意義のあることであって、私どももその効果に期待しているところでございます。 具体的な事例と申しますと、この合成洗剤の無燐化への
○大塩説明員 お答えいたします。 先ほど通産省といたしましては、現行の補助金制度を前提としながら鉱害防止対策を進めていきたいという御意見がございましたが、環境庁といたしましては、ただいまのところはそういった御意見あるいはそれに反対される御意見をお伺いしながら意見を調整する立場にございますので、維持管理主体を稼働時までに決定するということがおくれまして、そういう点では大変申しわけないと存じますが、できる
○大塩説明員 お答えいたします。 お示しの水素イオン濃度二以下の強い酸性の廃水の量あるいはその水質の状況から見てまいりますと、過去におきまして採掘した坑道等から溶出してくるものであり、その生産規模、累積に応じて質が悪化したものというように考えております。ただし、この付近におきましては、若干付近の地質等から、そういった酸性のある程度低い水が自然的に湧出していたという事実もございます。
○大塩説明員 お答えいたします。 松尾鉱山につきましては、かなり以前から坑内水等によります鉱害問題がございました。特に戦後におきましては、大量の硫黄を採取したことによりまして水質がきわめて悪化いたしまして、一時は北上川の中流部までその影響がございました。しかしながら、先ほど先生がお示しのように、暫定中和作業などが行われましてその影響が縮小はされておりますけれども、やはり旧鉱山の周辺につきましては、
○説明員(大塩敏樹君) お答えいたします。 望ましい水産用水の基準といたしましては、ただ魚類などの水生生物が生息するだけではなくて、繁殖し、かつ経済的な価値が損なわれないなどの要件を整備することが必要であると私どもも考えております。 現在の環境基準につきましては、先ほど来先生御指摘のように、CODにつきましても、たとえば海域の場合第一級の基準といたしましては、マダイ、ブリ、ワカメ等の水産生物用、
○説明員(大塩敏樹君) お答えいたします。 先ほど、全国で申しますと七五%と申し上げましたが、たとえば東京湾では六一%、伊勢湾では五三%、瀬戸内海では七五%と、これらを除く地域の七七%に比較しまして低い数字になっております。こうした一般的な閉鎖性水域におきましては、人口、産業が集中しているという原因があるわけでございまして、私どもは水質汚濁防止法に基づきまして、東京湾、伊勢湾及び瀬戸内海につきましては
○大塩説明員 お答えいたします。 先ほど御指摘になられましたように水質汚濁につきましては多種多様の要因がございまして、それぞれにつきまして適切な対策をとる必要がございます。富栄養化現象に関連して申し上げますと、確かにプランクトンの増殖現象などにつきましては未解明の分野があり、これについての研究は必要ではございますけれども、しかしながら環境問題と申しますのは一般に手おくれになればなるほど回復が困難であるという
○説明員(大塩敏樹君) 旅館につきましては、水質汚濁防止法の規制対象になりました昭和五十年度から環境衛生金融公庫の汚水等処理施設貸付金の対象として低利融資の措置がとられている次第でございます。諏訪湖周辺につきましては六百余りの旅館がございまして、国の一律的な基準に加えて条例によりまして上乗せ規制がかかっている状況にございます。こういうものにつきましてもあわせて融資の措置をとっているわけでございますが
○説明員(大塩敏樹君) お答えいたします。 諏訪湖の水質につきましては、昭和四十六年に環境基準を設定いたしましたが、先ほど御指摘のように水質の回復ははかばかしくございません。このため、公害防止計画を策定して公害防止対策を推進しておりますが、なお不十分な点がございますので、本年の九月に内閣総理大臣から、「松本・諏訪地区に係る公害防止計画策定の基本方針」が出されております。私どもといたしましては、昭和六十年度
○説明員(大塩敏樹君) お答えいたします。 先ほどお示しのようなスケジュールにつきましては、大臣から強く指示されております。私どももそれに沿って作業を進めているところでございます。
○大塩説明員 お答えいたします。 現実の状況を詳細に存じておりませんが、先ほどの報告によりますと、運河が港の施設としての機能を失ったがために、その航行等についての支障等の関係から、しゅんせつが十分でなかったというように聞いております。
○大塩説明員 お答えいたします。 環境庁といたしましては、いわゆる河川、海域等の公共用水域については環境基準を設定いたしまして、必要な対策などを講じているわけでございますが、御指摘の運河は、いわゆる公共用水域の水面として指定されております。そういった観点から、現地における報告によりますと、工場、事業場などの排水あるいは都市排水がこの運河に流入いたしまして、水質はかなり悪い状況であり、ヘドロが堆積して
○説明員(大塩敏樹君) お答えいたします。 お示しの計画につきましては、環境庁といたしましては流域全体の環境基準の維持達成を図るということを基本といたしまして、計画の前提となります水質汚濁の現状あるいは人口、産業等の見通し、土地利用の状況、汚水の量、処理の方式等を勘案して計画の内容を検討いたしております。具体的には、従来二十件の案件について協議を受けておりますが、かなり長期の計画でございますので、
○説明員(大塩敏樹君) お答えいたします。 環境庁といたしましては、滋賀県の富栄養化防止条例の制定に際しまして、琵琶湖の水質並びにその水質を確保するための方策等について県から事前に説明を受け、環境庁としても必要な助言をしてまいったわけでございますが、富栄養化対策の重要性から、私どもといたしましても昨年十二月、窒素、燐等検討会を設けまして、当面燐の水質目標を設定すべく作業を進めてございます。したがいまして
○大塩説明員 お答えいたします。 霞ヶ浦の水質につきましては、先ほど御指摘がありましたように、各種の汚濁源からの排水のために水質は悪化をいたしております上に、富栄養化という現象が進行いたしまして、アオコが発生する等、深刻な事態になってございます。環境基準は、この湖はCODで申しますと三PPmでございますが、湖の中心点の水質を見ますと、四十八年度が七・九PPm、その後六・四ないし七PPmの範囲で推移
○大塩説明員 お答えいたします。 環境庁におきましては、五十三年度から、窒素に比較いたしまして一応除去の技術の見通しがございます燐につきまして、環境指導指針策定のための調査を実施しており、これによって燐の環境上の目標となるべきレベルを利水目的に応じて検討することといたしております。このようになお若干日時を要しますのは、先ほどもお話がございましたが、富栄養化のメカニズムになお未解明な点が残されていること
○説明員(大塩敏樹君) お答えいたします。 この問題につきましては、衆議院及び参議院の公害環境特別委員会で再三取り上げられましたので、その内容につきましては私どもは承知いたしております。その件につきましては、私どもといたしましては、審査を円滑に推進する立場から、この問題について調査の主体を明確にしていただきたいという要請をいたしまして、これにつきまして三月の半ばに通商産業省から実施主体は関西電力であるという
○大塩説明員 この件につきましては一昨年来、兵庫県から再三説明を受けておりますけれども、御指摘の処分の段階におきまして私どもは説明を受けておりません。
○大塩説明員 先生お示しの、環境庁が出しました十四項目の意見につきましては、主要幹線道路並びにアクセス及び四十三号線と、多岐にわたる内容のものでございますので、私どもは兵庫県知事にそのような、さらに十分検討するように申し入れたわけでございまして、これについて現在まで、十分納得がいく説明は受けておりません。
○説明員(大塩敏樹君) 本州四国連絡橋児島−坂出ルートの環境影響評価書案に対する環境庁の意見は、昨日環境庁長官から公団総裁あて提出いたしましたが、その概要について御説明いたします。 内容は大別して大気質と水質及び自然環境についてでございます。 まず、大気質については、大気質、騒音振動、交通管制、その他となっております。 これらのうち主要なものについて概略御説明いたしますと、二酸化窒素の予測、評価
○大塩説明員 お答えいたします。 窒素酸化物の測定にはいろいろな方法がございます。大気汚染防止法に基づきます測定方法は、いわゆるザルツマン法に基づくものでございますので、先ほどお示しのケミルミ法とは違う方法でございます。しかしながら、その方法自身は、一定の標準ガスによります検定を行うことによって相対的な比較検討は行えるわけでございますが、先ほどお話もございましたように、やはり期間が違うという点は問題
○大塩説明員 お答えいたします。 航空審議会の答申の資料によりますと、三地点におきます窒素酸化物の濃度について御指摘のような数字が挙がっていることを承知いたしております。なお、この方法につきましては、測定方法並びに測定期間が違うと伺っております。 四十七年当時は大気汚染の特に窒素酸化物の常時監視、測定体制が十分でなかったという点もございますけれども、その後、各自治体が多くの測定地点を置き、測定体制
○大塩説明員 お答えいたします。 南総開発計画の環境問題に対する環境庁としての方針を取りまとめるため、先週来長崎県、農林省から事情の説明を受けてまいりましたが、なお検討すべき点がございますので、来週中を目途に庁内調整を終了するよう作業を進めているところでございます。 なお、環境庁として独自の調査を行うかどうかというお尋ねでございますが、この点については既存の調査との関連がございますので、この点も
○説明員(大塩敏樹君) 環境庁といたしましては、先ほどお話ございましたように、十八日付で書類をいただき、これについての環境庁の見解をこれからまとめるところでございます。この問題につきましては、一昨年来環境庁に対しまして再三にわたる地元からの陳情、要望がございまして、その際、必要に応じて現地において調査、確認をするとともに、地域住民の意向を踏まえて判断するという見解を出しておりますので、そうした方針に